義母が、9月1日に発売されたばかりの『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』上巻を持ってきてくれた。
「仕事をはじめると、なかなか読めないから、早いとこ読んじゃいなさい」
じ~~…ん。
義母も私もこのシリーズが大好きで、私は1巻からずっと義母に借りて読んでいる。
我が家は狭いから、あんなでかい本を揃えるゆとりがないってのが主な理由なんだけど、私が楽しみにしているのを知っていて、義母も自分が読み終えると、いそいそと貸してくれる。
発売からまだ1週間。ご存知の方も多かろうが、上巻だけでもかなりのボリュームである。
義母は、私に貸すために、急いで読みきったらしいのだ。
優しいなぁ。
この、義理の母親は、実の母よりよほど親切で、理解がある。
ある意味当たり前かもしれないけれど、実の親は自分が育てたんだからっていうので、私のことは何もかもわかっている気になっていて、イメージはいつまでも我儘で癇癪もちの子どものまま。我が子が成長し、成熟しつつあることは、見えないのだか認めたくないのだか、理解できない。私に対する親切心は、子どものうちに使い切っちゃったかもしれないし。
対して義母は、数年前まで赤の他人だったわけだから、どういう人物か理解しようとするし、私が大人になってから初めて出合ったので、自然に応対は大人同士のものになる。
私自身も、実母に対するときと違って義母には常識的な礼儀正しさで接するしね。
義母の親切に報いるためにも、早く読んじゃわなきゃ。
で、ふたりで感想を語りあうのだ♥