昨日のハナシです。
夕方。
寝室に蒲団を敷いて、しばらくして暗くなってから、戻った。
ふと、蒲団を(駄洒落じゃないよ)見ると、小さな羽虫が1匹、落ちていた。
あら、イヤねぇ。
拾おうと屈むと、こっちに1匹、そちらに1匹と、何匹か落ちていることに気付いた。
私は夜間視力がよくない上に眼鏡は度が合わない。しかも蒲団カバーは暗い色で柄物。落ちている虫がよく見えない。
あ、そっか。アレつかおう。
隣の部屋からコロコロ・クリーナーを取ってくると、蒲団の上を転がした。
「
ひぇっ」
1回転がしただけで、クリーナーの粘着部分には、小さな虫が10匹~20匹くっついてきた。
イヤそれ以上かもしれない。
な、な、な、ナニゴト??
虫はほとんど、死んでいるか瀕死の状態だ。
当たり前か、生きてりゃ飛んで逃げている。
どーして、こんなに大量に虫が死んでいるんだ。
しかも室内に。
網戸は閉まっているし、つい先刻蒲団を敷くまでは、虫なんか落ちていなかった。
(まさか気付かずに敷いたか? と思って蒲団をめくってみた。虫はいなかった。)
蒲団から湧いたか?←コワイ想像
落ち着け、私。
とにかく、床で遊んでいる娘を、ベビーベッドに上げる。
よく見ると、虫が落ちているのは部屋の中央の、直径1メートル程度の範囲だけだ。
顎に手を当て、首をかしげて思案のポーズ。
黒ブチ眼鏡はかけているから、あと必要な小道具は蝶ネクタイかしら。
ふいに。
ぽとりとまた、虫が1匹、落ちた。
わかった!
たぶん、こういうことだ。
外は雷雨、普段は裏山の葉陰あたりで休んでいる虫たちも、激しい雨を避けるために建物の屋根に集まってしまっている。
暗くなって灯りをつけてもカーテンを開けっ放しにしていたから(網戸の状態でカーテンを閉めるとひらひらして鬱陶しいし、ガラス戸閉めると暑いんだもん)、光に惹かれて網戸に取り付いた虫が、網目から室内に入り込み、天井の蛍光灯に取り付いた。
そして、蛍光灯の熱と振動で、死んでしまったのだ。
虫は、依然ぽとりぽとりと落ちてくる。
こんな夜中じゃ掃除機を使うわけにもいかない。
今日は蛍光灯の掃除は諦めて、蒲団の上に無地のシーツを敷いた。
夜中までそのままにしておいて(まぁ無数にいるわけでもなさそうだ、その頃には全部落ちきるだろう)コロコロ・クリーナーでできるだけ虫を取り、明日になってから掃除しよ。
昆虫大量虐殺事件は、こうして解決したのであった。