日が変わって、土曜日です。週末です。
今週は早かったな! コンピューターも、
このブログを書いて以来立ち上げていなかったから、3日ぶりですわ。
メールが溜まっていてめんどくせー。
10日(木)は休みだったので、名古屋に行きました。
実父が入院したので、娘を連れて見舞いに行ったのです。
高速道路を走ること自体が久しぶりの上、娘を乗せて高速走るなんて初めてだから、めちゃくちゃ緊張して運転しました。
ずっと本線で、80km/h前後でゆっくりゆっくり行きました。娘がほとんど眠っていたか、チャイルドシートの横にぶらさげておいたオモチャで大人しく遊んでいてくれたのが幸い。
父の病気は大腸癌で、週明けに手術をしたのでした。
この話を職場のパート仲間や友人にしたら、「あ、ウチの父も大腸癌の手術したわよ」「ウチもよ」と、わりと皆サラッと『癌』という言葉を口にしていて、なんというか、“同病相憐れむ”じゃないな、“同好の士”でもないな、“同じ穴のムジナ”? ――ともかく、中高年男性に多い病気でもあり、癌の生存率が昔に比べて高まっていることもあり、私の父だけが大変なことになっているわけではないんだな、という思いで、少し気が楽になりました。
ところがウチの父ときたら、寿命を延ばす努力っつーもんを、一向にしないらしい。
先月彼は定年退職したので、そのお祝いにと、私と弟とで小宴を設けたんですが、それが手術の4日前。しかもその席上で、初めて「実はこんど手術することになった」ということを打ち明けられたのです。
主治医からは半年前から「酒煙草厳禁」と言われていたにも関わらず、そのことは母にも私たちにも内緒にしていて、宴席では御機嫌で呑むは吸うわ。当然ながら、主治医に「何を考えとるんだ」と、こっぴどく叱られたそうです。
これはひとことセッキョーをしてやらにゃいけん。「ふうかが物心ついて、記憶に残るぐらいまでは、元気で生きていてくれなきゃ困るんだからね」って言ってやろう。
(父は昔から私に甘くて、母の言うことは無視しても、私の言うことならほいほい聞いてくれる面がありました。)
そう考えて病院に乗り込んだのですが。
身体中をチューブで繋がれて、ほとんど身動きできない身体、入れ歯もはずしているから普段より余計に皺々で落ち窪んだ顔、カサカサの手を弱々しく上げて、娘の小さな手を嬉しそうに握る――そんな姿を見てしまったら、もう何も言えませんでした。
親の老いというのは、独特の哀しさがあります。
かつては自分にとって絶対権力者だったひとが、――こんなに萎んでしまって。
ずっと父の傍に座っていたかったのだけれど、娘がじっとしていてくれなくて、大声を上げたりベッドの上のものを触ろうとしたりするので(大部屋だったから、騒ぐととっても迷惑)、ほんの少しの時間しかいられませんでした。
そんなわけで、木曜日はヘコんだのと疲れたのとで、コンピューターで遊ぼうってな気持ちにはなれず、金曜日は仕事。
気が付いたら、週末になっていたのでありました。
Time flies like an arrow.
光陰矢のごとし。
いつの間にか、暖かくなっていますね…