久しぶりにばんごはんの話です。
冬はいいなぁ~と思うのは(まだ秋だけど)、やはりシアワセな気分になる食べ物が多いことではないかしらん。
寒いのは辛いけれど、それだけに暖かく過ごす工夫が嬉しいというか。
盛夏に外から帰ってきてキンキンに冷えた部屋で下着一枚になって寝っ転がるのも、風呂上りにキューっと一杯ビールを呑むのも嬉しいけれど、真冬に寒~い外から帰ってきて、おこたに足を突っ込むとか、熱いお風呂に身を沈めるとかのほうが、シアワセ度が高いような気がする。
ココロまでが“暖まる”からでしょうか。
夏に食いたいものっていったら、そうめん? ざるそば? カキ氷? 枝豆? 悪くはないけれど、「さっぱり」とか「すっきり」とかが相応しい表現だよね。
その点冬だと、おでんでしょ、鍋でしょ、シチューでしょ、熱燗でしょ。「じ~ん」とか「ほっ」とか、なんつーか癒されるカンジ。
長々と書きましたが、要するに寒くなっておでんが美味く食べられるようになったから嬉しいな、と。
おでん材料については誰しも一家言ありそうですが、今日の我が家のおでん材料は、大根、ゆで卵、はんぺん、揚げボール、ちくわ、もちきん、牛すじなど。
私は名古屋出身なのだけれど、関西のおでんを初めて食べたとき、牛すじに感動した。こんなに美味いもんがあるとは、長生きはするもんだと思いましたね。25歳(くらい)だったけど。
子どもの頃、大根が嫌いだった。大人になってわかったの、それは下ごしらえをちゃんとしていない大根を食べさせられていたからだってこと。煮方が足りなくて、ごりぎり固くて苦い大根、無理やり食べさせられてたんだね。私もそうだったけれど、なんと夫もそうだったらしい。
義母は働く主婦だったから、料理に多少手を抜いても仕方がないかと思えるけれど、いちにち家事しかすることがなかった実母が、なんであんなに杜撰な料理だったのかはギモンだ。
夫は、時間をかけて丁寧に下ごしらえをするから、柔らかくてつゆが染みてほくほく。
娘に食べさせながら「アンタはええな、こんな美味い大根食えて」と言っていたのが可笑しかった。