ヨシケイメニュー。
野菜炒めの上に豚コマの焼いたの、玉葱とにんにく・しょうがをおろしたものに味噌・砂糖・酒・醤油を合わせてつくった自家製タレを使って(ヨシケイお得意レシピ)。ドカッとのっける。茹で卵のサラダ、切り昆布の煮物。
これだけつくるのに、90分かかった。ちなみにヨシケイのレシピによると、所要時間35分とある。
ふざけんじゃねぇ。
私は、だいたいレシピに書かれている所要時間の3倍はかかる。刃物が怖いので、野菜を切るのに時間がかかるのだ。「トントントン」じゃなく、生まれて初めて包丁を触った人間と同じくらいの「コトン、…コトン、……コトン」というスピード。何年やってても、どうしても早くならない。
包丁を握るのが、もうほんとに嫌で嫌でたまらないのだが、どうすればいいのだろうか。
そんな風に、泣きそうになりながらも、なんとかつくりあげた食事。ほぼ、生ゴミだ。
食べる気になれないのも当然。つくった当人の私だって、ひとくち食べただけで吐きそうになる。
長女は、叱られるので仕方なく、嫌々口に運ぶ。
次女は、全く手をつけず、テレビを見ながら(テレビでもつけて気をそらしていないと、とてもじゃないが辛くて食事を続けていられない)もぞもぞゴソゴソした挙句、「いただきます」してから10分後に「もういらん」と言った。
あまりに可哀相なので、お菓子を与えた。
食事を与えないよりヒドいことを、私は子どもたちにしているような気がする。